【外国人雇用】知っておくべき!送り出し機関の4つの役割

「送り出し機関の役割って何があるのだろうか?」

深刻な人手不足などを解消するためや、国際貢献の一環としても採用が広まりつつ「外国人労働者」。特定技能や技能実習などさまざまな在留制度が開設され、多くの外国人労働者が就労している現状があります。

とはいえ、冒頭にあるように送り出し機関の役割を知らないという方も多いのではないでしょうか?

本記事ではそんな方に向け、送り出し機関の役割を中心に詳しく解説していきたいと思います!

ぜひ参考にしてください!

目次

1:送り出し機関とは

送り出し機関とは

送り出し機関とは、技能実習生の母国にあり、就職を日本にある監理団体へ取り次ぐ機関のことを言います。つまり、日本へ技能実習生を派遣してくれる機関ということです。技能実習生での雇用を考えている企業は、送り出し機関と契約を結び、人材を確保していきます。

条文では、
「技能実習生になろうとする者からの技能実習に係る求職の申込みを適切に本邦の監理団体に取り次ぐことができる者として主務省令で定める要件に適合する者をいう。」
と、されています。

参考: 外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則 第二十三条二項六号(一部省略)

送り出し期間のある国

現在、政府に認定された送り出し機関のある国はミャンマーやインド、フィリピンなど15カ国にも及びます。特にベトナム、インドネシアには送り出し機関が多くあり、労働力人口が減少傾向にある日本にとって大きな手助けとなっていくことは間違いありません。

技能実習制度について

ここで、そもそも技能実習制度とはどんなものなのかを簡単にご説明します。技能実習生とは、技能実習制度で行われているスキル習得を行うために、外国から日本へ来ている人材のことを言います。

目的としては、日本で即戦力として働くことではなく、学んだスキルを母国に持ち帰って還元していくことになっています。

そのため、時間をかけて実習プログラムに沿ってスキルを習得してもらうための教育が必要です。もちろん、スキル習得後に日本へ残って働くことも可能ですが、強制することはできません。

外国人技能実習生の受け入れ方法に関しては、大きく分けて以下の2つの方法があります。

【企業単独型】:海外の現地法人や合併企業の人材を受け入れて、技能実習を実施する。

【団体監理型】:事業共同組合や商工会議所などの営利目的としない団体が技能実習生を受け入れて、傘下の企業にて技能実習を実施する。

現在は、団体監理型での受け入れが9割以上になっています。もちろんこの制度を利用して技能実習生を受け入れることは可能ですが、受け入れ前に技能実習計画を立てて、認められなければいけません。

また、受け入れ後も何か問題が起きれば技能実習の取り消しはあるので、しっかりと管理していく必要があります。

2:送り出し機関の4つの役割

送り出し機関の4つの役割

送り出し機関の役割として主に以下の4つがあります。

  • 技能実習生の選抜
  • 出国前の教育
  • 送り出す際の手続き
  • 日本滞在中の対応

それぞれ詳しく解説していくので、理解しておきましょう。

役割①:技能実習生の選抜

送り出し機関の役割1つ目は、「技能実習生の選抜」です。

日本にある受け入れ企業によって求める人材の特徴は異なります。そのため、送り出し機関は性別や年齢・学歴や性格を踏まえて技能実習生の候補を選抜する必要があるのです。加えて、技能実習法などの要件を満たしているか判断することも送り出し機関の重要な役割となっており、全てマッチングしている人材を選抜しなければいけません。

役割②:出国前の教育

送り出し機関の役割2つ目は、「出国前の教育」です。

選抜した技能実習生に対し、日本での技能実習へ向けさまざまな事前教育を行うことも、送り出し機関の重要な役割です。

即戦力として働くことではなく、学んだスキルを母国へ還元することを目的にしている技能実習のため、高度な日本語スキルを学んでから出国する必要はありませんが、日常生活においてストレスなく暮らすためにも最低限の日本語は必要です。加えて、日本特有のマナーや文化も教育する必要があります。

約6ヶ月ほど教育期間を設け、最終的に技能実習生には面接や実技試験へ臨んでもらいます。

役割③:送り出す際の手続き

送り出し機関の役割3つ目は、「送り出す際の手続きを行うこと」です。

技能実習生の選抜、事前教育を終えたら日本へ送り出すための手続きを行います。

具体的には

  • 技能実習生の健康診断と監理団体への結果報告
  • パスポートへの申請手続き

といった手続きを行い、技能実習生がスムーズに日本へ入国できるようにサポートします。

役割④:日本滞在中の対応

送り出し機関の役割4つ目は、「日本滞在中の対応」です。

送り出し機関は、技能実習生を日本へ無事送り届けた後もやるべきことがあります。それが技能実習生が日本滞在中に起きたことへの対応作業です。

例えば

  • 何らかのトラブルに巻き込まれた際の対応
  • 異国での生活に慣れることができない時のメンタルケア
  • 現状を把握するためのヒアリング作業

などがあり、日本でスムーズかつストレスなく生活してもらうために努めなければいけません

まとめ

本記事では、送り出し機関の役割について詳しく解説してきました。

  • 技能実習生の選抜
  • 出国前の教育
  • 送り出す際の手続き
  • 日本滞在中の対応

外国人労働者の力が必要になってきているなかで、受け入れ制度に関する情報を知っておくことは必要不可欠な時代となっています。本記事を参考に、送り出し機関についての理解を深めていただけると幸いです!

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