コロナウイルス感染拡大が収まらない中、日本で働く外国人労働者は右肩上がりになっています。外国人に人気のある労働市場。外国人労働者の最低賃金は一体いくらなのでしょうか。今回の記事では、意外と知られていない、外国人労働者の最低賃金を明らかにしていきたいと思います。
目次
1：【意外と知られていない】外国人労働者の最低賃金
皆さんは「外国人労働者の最低賃金は、日本人労働者と比較すると大幅にダウンしていそう・・・。」そんな印象を抱いている方も多いのではないでしょうか。外国人労働者の最低賃金を知っている日本人は、そこまで多くないのが現状です。そこで、ここからは意外と知られていない、外国人労働者の最低賃金を見ていきましょう。
1-1：外国人労働者の最低賃金の定め方
まず最初に、外国人労働者の最低賃金の定め方を見ていきましょう。実は、外国人労働者の最低賃金の定め方は、日本人の最低賃金の定め方と同じになります。外国人労働者だからといって、大幅に賃金がアップしたり、ダウンしたりすることは原則ありません。外国人であっても、日本国内で就労する限り、労働基準法・労働安全衛生法・最低賃金法などの労働保護法規をはじめ、職業安定法、労働者派遣法、労働組合法などのすべての労働法規が当てはまります。
1-2：外国人労働者の最低賃金は、901円
では、次に外国人労働者の最低賃金を見ていきましょう。先ほどもお話した通り、外国人労働者と日本人労働者の賃金の定め方は同じであるため、日本人労働者の最低賃金が、そのまま外国人労働者の最低賃金となります。現在、日本の最低賃金（全国平均）は901円であるため、外国人労働者の最低賃金は901円となります。
1-3：日本人労働者との差はない
ここまでのお話から、実質外国人労働者と日本人労働者との賃金格差はないことがわかります。日本人からすると、日本の最低賃金は1000円を下回り、低く見られがちですが、外国人からすると、日本の賃金は母国と比較するとかなり高めに設定されています。
2：今後の外国人労働者数はどうなる？
では、次に今後の外国人労働者数はどのように変化していくのかを見ていきましょう。
どんどん右肩上がりになる
コロナウイルス感染拡大の影響から、外国人労働者数の数は下がるのではないかと感じている方もいるのではないでしょうか。2020年現在、日本に外国人労働者1,724万人です。実は、今後の外国人労働者数はどんどん右肩上がりになると言われています。
3:日本で働きたい外国人労働者が多い3つの理由
では、ここからは日本で働きたい外国人労働者が多い3つの理由をお話していきたいと思います。多くの外国人労働者は以下の3つの観点から、日本に働きに来ています。
- 高給与
- 福利厚生が手厚い
- キャリア志向
1つずつ、見ていきましょう。
①高給与
まず、1つ目の理由は母国で働くよりも、日本で働いた方が高給与だからです。OECD（経済協力加盟機構）に加盟しているアジア諸国、アメリカ諸国の最低賃金は日本と比較すると同等になるか、もしくは高くなりますが、一方でアフリカ諸国の最低賃金は、大幅にダウンします。外国人労働者は、少しでも豊かな生活を送ったり、母国の家族を支援したりするために、高給与を求めて日本に働きに来る場合が多いのです。
②福利厚生が手厚い
2つ目の理由は、日本の福利厚生が手厚いからです。日本の企業では、福利厚生として健康保険、火災保険、雇用保険などが予め設けられているのはもちろんですが、その他にもリフレッシュ休暇や、女性特有のエフ休暇、時短労働可能など様々な福利厚生が存在します。自分からお金を支払って保険に入ることもなく、比較的休暇も取りやすいため、ワークとライフのバランスがしっかり取れることも魅力の1つだと言えます。
③キャリア志向
3つ目の理由は、日本の労働市場はキャリア志向が強い外国人労働者にとって非常に整っている環境だからです。日本は世界トップレベルで、最先端の技術が進行しています。その分、母国で働くよりも日本で働く方が世界最先端の情報を取り入れたり、スキルを磨いたりすることが可能です。日本で働くことによって、自らのスキルを磨き、キャリアアップに繋げようとする外国人労働者が多いのです。
まとめ
今日の記事では、意外と知られていない、外国人労働者の最低賃金についてご紹介していきました。いかがだったでしょうか？キャリア志向が強い外国人にとって、日本で働くことは非常に魅力的であり、今後もますます日本で働きたい外国人労働者は増える傾向にあります。この記事を読んで、少しでも外国人労働者を雇用したいと考えて下さった方は、下記のボタンよりお気軽にお問い合わせください。
