「特定技能と技能実習は何が違うのか」「特定技能にはどんな職種があるのだろう」
この記事はそんな悩みをもつ企業に向けて書いています。
結論から申し上げますと、「職種について理解した上で企業に合った特待技能生を雇用するべき」です。
なぜなら、
- 人材確保に繋がる
- 企業の活性化が望める
など、多くのメリットがあるからです。
本記事では、特待技能と技能実習の違いや、特待技能の職種について詳しく解説します。
目次
1:特定技能について
「そもそも特定技能って何?」そんな方のために、まずは特定技能について詳しく解説します。
1-1:特定技能とは?
日本の在留資格の一つです。深刻な日本の労働不足に対応するために2019年から設置されました。一定の技能及び日本語能力を満たした物が特定技能としての在留が認められます。
1-2:技能実習生との違いは?
技能実習は、技能を移転することを目的とした資格のため基本的に試験等はありません。
一方、特定技能は労働力に重きを置いた資格です。そのため相当な知識、技能が必要となり、技能実習よりも仕事のレベルが高いと言われています。
また、技能実習は原則転職できませんが、特定技能は同一業種であれば転職が可能となります。
技能実習生の職種については、下記の記事でご紹介しておりますので、合わせて参考にしてください。
2:特定技能の14職種とは
特定技能について理解が深まったところで、ここからは特定技能の職種について詳しく解説していきます。
職種1:農業
農業は受け入れ見込み人数が36,500人です。農業技能測定試験に合格することが必要です。従事する業務は、耕種農業全般、畜産農業全般です。
職種2:漁業
漁業は受け入れ見込み人数が9,000人です。漁業技能測定試験に合格することが必要です。従事する業務は、漁業、養殖業です。
職種3:産業機械製造業
産業機械製造業は受け入れ見込み人数が5,250人です。製造分野特定技能1号評価試験に合格することが必要です。従事する業務は、鋳造、鍛造、ダイカスト、機械加工、塗装、鉄工、工場板金、めっき、仕上げ、機械検査、機械保全、工業包装、電子機器組立て、電機機器組立て、プリント配線、プラスチック成形、金属プレス、溶接などがあります。
職種4:素形材産業
素形材産業は受け入れ見込み人数が21,500人です。製造分野特定技能1号評価試験に合格することが必要です。従事する業務は、鋳造、鍛造、機械加工、金属プレス加工、工場板金、めっき、アルミニウム、陽極酸化処理、仕上げ、機械検査、機械保全、塗装、溶接などがあります。
職種5:介護
介護職は受け入れ見込み人数が60,000人です。介護技能評価試験に合格する必要があります。従事する業務は、身体介護等の他、これに付随する支援業務があります。
訪問系サービスは対象外となるので注意が必要です。
職種6:ビルクリーニング
ビルクリーニングは受け入れ見込み人数が37,000人です。ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験に合格する必要があります。従事する業務は、建築物内部の清掃です。
職種7:電気・電子情報関連産業
電気・電子情報関連産業は受け入れ見込み人数が4,700人です。製造分野特定技能1号評価試験に合格する必要があります。従事する業務は、機械加工、金属プレス加工、工場板金、めっき、仕上げ、機械保全、電子機器組立て、電気機器組立て、プリント配線板製造、プラスチック成形、塗装、溶接、工業包装などがあります。
職種8:建設
建設業は受け入れ見込み人数が40,000人です。建設分野特定技能1号評価試験等に合格する必要があります。従事する業務は、型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施工、土工、屋根ふき、電気通信、鉄筋施工、内装仕上/表装、とび、建築大工、配管、建築板金、保温保冷、吹付ウレタン断熱、海洋土木工等があります。
職種9:造船・舶用
造船・舶用工業は受け入れ見込み人数が13,000人です。造船・舶用工業分野特定技能1号試験等に合格する必要があります。従事する業務としては、溶接、塗装、鉄工、仕上げ、機械加工、電気機器組立てがあります。
職種10:自動車整備
自動車整備業は受け入れ見込み人数が7,000人です。自動車整備分野特定技能評価試験等に合格する必要があります。従事する業務は、自動車の日常点検整備、定期点検整備、分散整備等があります。
職種11:宿泊
宿泊業は受け入れ見込み人数が22,000人です。国際交流基金日本語基礎テスト、または日本語能力試験N4以上に合格する必要があります。従事する業務は、フロント、企画・広報、接客、レストランサービス等の宿泊サービスの提供等があります。
職種12:航空
航空業は受け入れ見込み人数が2,200人です。特定技能評価試験(航空分野:空港グランドハンドリング、航空機整備)に合格する必要があります。従事する業務は、空港グランドハンドリング、航空機整備等があります。
職種13:飲食料品製造
飲食料品製造業が受け入れ見込み人数が34,000人です。飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験に合格する必要があります。従事する業務は、飲食料品製造業全般です。
職種14:外食
外食業は受け入れ見込み人数が53,000人です。外食業特定技能1号技能測定試験に合格する必要があります。従事する業務は、外食業全般です。
まとめ
本記事はいかがだったでしょうか?読んでいただき、少しでも有益な情報があれば幸いです。
それでは最後に、本記事の大事なポイントをおさらいしましょう!
⭐️特定技能は一定の日本語能力と技能を満たしていなければならない
⭐️研修などを主な目的の技能実習とは違い、特定技能は単純労働が可能
⭐️対応している職種が限られているので雇用を検討する前に要チェック!
特定技能生を雇用することで得られるメリットはたくさんあります。
ぜひ企業に合った職種の特定技能生を雇用して企業のより良い発展に繋げてはいかがでしょうか?
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