「ベトナムにはどんな文化があるんだろう?」
外国人採用の需要が高まっているなか、さまざまな国の文化についても理解しておく必要性が出てきています。
本記事では、そのなかで「ベトナム」についての文化をまとめました。
日本の職場でベトナム人が働くとなった際に理解しておくべきものばかりです。
ぜひ本記事を参考に、ベトナムならではの文化への理解を深め、採用の際に活かしてください!
目次
1:知っておくべき!ベトナムならではの文化5選
ベトナム人を採用する際に必要となってくる、知っておくべき文化は以下の5つです。
- 向上心が高い
- 短期的な成果を求めがち
- 女性の就業率が高い
- 朝のスタートが早い
- 時間にルーズ
理解しておくことで、採用後の教育や配属先などに活かせるので、参考にしてみてください。
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
文化①:向上心が高い
ベトナム人は向上心が高く、勉強熱心なことで知られています。
与えられた仕事に対しても最後までやり遂げる気力があるので、期待以上の仕事量をこなしてくれるでしょう。ただ、プライドが高めということもあり、他人から怒られることが苦手ということも理解しておきましょう。
日本人のように、仕事に対して不安そうにしたり、できないかもしれないなどと言わずに、少しでも自信があれば「できる!」と回答することが多いです。前向きに取り組む姿勢を評価しつつ、ミスなく終えられるか確認しておくようにしましょう。褒められると非常に喜び、さらに意欲が増すので、積極的に良いところを見つけ、褒めると良いでしょう。
万が一、ミスがあった場合も、人前で注意するのではなく、個別で機会を設けて丁寧に説明するようにします。感情的になって怒ることは避けるのが無難です。真面目な性格ですので、しっかりと説明さえすればすぐに改善してくれるはずです。
文化②:短期的な成果を求めがち
日本人に多い「長期的な視点」で物事を見るというよりかは、「短期的な視点」で物事を見ることが多いという文化もあります。
そのため、長期的な目標は大切ですが、短期的に成果をあげられる業務を中心にすることで生産性がアップするでしょう。もちろんベトナム人全員がそういうわけではありませんが、文化としてあるということは理解しておきましょう。
雇用する際には、そういった面も考慮しつつ、本人の希望もふまえた上で、配置をすると、最大限の力を発揮してくれるはずです。
文化③:女性の就業率が高い
ベトナムでの女性就業率は70%以上と、世界の平均である50%未満という数字を大幅に超えています。
男女格差に対する問題意識が高まっているなかで、あたりまえのことかもしれませんが、ベトナムでは世界より一足先に進んでいるのかもしれません。結婚・出産後も働く女性が多いです。
日本に来るベトナム人も、女性の割合が多いです。性別に関係なく、真面目に最後まで働く人が多いので、安心して雇用することができるでしょう。
文化④:朝のスタートが早い
ベトナム人は早起きして、市場に買い物を行ってから職場に行くほど、朝のスタートが早いのです。
企業によって始業時間はさまざまかもしれませんが、柔軟な対応ができたほうが活かせるでしょう。また早起きな分、昼寝することもあたりまえなので、そういった部分も理解しておきましょう。
早くから始業し、昼寝の時間を設けることができれば、ベトナム人にとっては働きやすい環境になるかもしれません。雇用時には、本人の希望をヒアリングした上で、現在働いている従業員にも配慮しつつ、就業時間や制度を決定すルト良いでしょう。
文化⑤:時間にルーズ
5つ目は時間にルーズな人が多いという点です。
日本では集合の5〜10分前には到着しておくことがあたりまえのようになっていますよね。しかしベトナム人は10時集合の場合は10時ちょうど、または少し過ぎるくらいに到着するのです。少し遅れてもそれが当たり前で、決して悪いとは思っていません。マナーが悪いのではなく、それが文化です。否定することなく、きちんと日本での文化を伝えてください。
もし、時間の約束をする際や、就業開始時間を伝える際には、事前に早めにくるように伝えておくのが良いでしょう。
文化の違いではありますが、日本で生活するとなれば最低限のマナーは必要です。しっかりと日本の文化を伝えるようにしましょう!
2:ベトナム人を採用する際の2つの注意点
ここまでで、ベトナムの文化を紹介してきましたが、採用時には、注意点もあります。
ベトナム人を採用する際の注意点として以下のようなものがあります。
- 柔軟な対応ができるような受け入れ体制を整えておく
- 文化への理解を深めておく
2つとも重要なものになっているので、しっかりと注意しておきましょう。
それでは、1つずつ解説していきます。
注意点①:柔軟な対応ができるような受け入れ体制を整えておく
やはり日本人とは違う準備も必要になってくるので、柔軟な対応ができるような受け入れ体制を整えておくことは重要になってきます。
具体的には以下のことを行いましょう。
- 外国人に提供する住居の準備
- マネジメント計画
- 社会保険、労働保険への加入
- 銀行口座の準備
スムーズに受け入れを進めるためにも、準備をおこたらないようにしましょう。準備をしないまま、外国人を雇用してしまうと、外国人本人も、非常に不安な状態で労働を開始することになってしまいます。
万全の準備をした上で、迎え入れてあげましょう。
住居サポートについては、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
注意点②:文化への理解を深めておく
業務をスムーズに進めるためでもありますが、ベトナム人労働者がストレスなく仕事に集中できる環境を作るためにも、文化への理解を深めておくことは重要です。
これは採用担当者や社長のみならず、従業員全員の力が必要です。よくありがちなのが、採用担当者は文化を理解し、的確な教育を行うものの、現場に入ると、実際に接するのは他の従業員たちです。文化を理解しておらず、外国人に対してきつく指導してしまったり、違和感を覚えたりして現場の雰囲気が悪くなってしまうことです。
同じ仲間になるわけなので、全員がしっかりと理解したうえで安心できる空間を用意する必要があります。
外国人人材のためにも、現在働いている従業員のためにも、機会を設けて、文化への理解を事前に済ませておきましょう。
まとめ
本記事ではベトナムの文化と、採用する際の注意点をお伝えしてきました。
日本でも外国人労働者が増えているなか、さまざまな国の文化への理解が必要な時代もきているのです。
その国ならではの文化を理解することで、世界中の人たちと協力しながら発展していくことが可能になるはずです。これを機に、ベトナムならではの文化を理解し、今後の採用に活かしていただけると幸いです。
ミャンマーの文化については下記の記事でご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
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