近年、外国人労働者に対する需要が高まっている日本。
「外国人採用をしたいけど、何に注意すればいいのだろう…」
積極的に外国人採用を進めている企業が増えているなか、このような悩みを持っている人事担当者もいるのではないでしょうか。
この記事は、そんな企業の人事担当者に向けて、採用前に注意すべきポイントや、雇用時の手続きについて解説しています。
本記事を通して、採用時のお力添えができれば幸いです。
目次
1:これからの時代は、外国人労働者と共に歩んでいく
少子高齢化やIT化によって、日本の労働力人口は減少傾向にあるのが現状です。
伝統的なものを残していきたい、農業・漁業などの産業に若者も参加してほしい、など多くの想いがあるなかで、労働人口の減少はすぐにでも解決しなければいけない問題です。
そのなかで白羽の矢がたっているのが、「外国人労働者」というわけです。
これからの時代を生き抜いていくには、労働力人口の減少という問題を解決しながら、グローバルに活躍していくためにも、外国人労働者と共に歩んでいく必要が出てきます。
今まで外国人を採用したことのない企業はまだまだ多いでしょう。
ぜひこの機会を通し、外国人採用について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
2:外国人を採用する3つのメリット
日本でも外国人採用を行う企業が増えてきていますが、その理由として以下のようなメリットが得られることが挙げられます。
- 労働力不足の解消
- 優秀な人材の確保
- 新しい刺激による、社内の活性化
高齢化社会が進むなかで、労働力不足の解消というメリットは非常に重要なポイントになっています。
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
メリット①:労働力不足の解消
外国人を採用するメリット1つ目は「労働力不足の解消」です。
少子高齢化社会やIT化によって労働力不足が進み、日本人の若者は一定の職種に集中してしまっているのが現状です。
それに対して、働くことへのモチベーションが高い外国人は、介護や農業、漁業・伝統工芸などでも主体的に学ぼうとするのです。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのが雑用ではないということです。
外国人1人1人が大切な労働力であり、活かすことができる環境が目の前にあるのです。
メリット②:優秀な人材の確保
外国人を採用するメリット2つ目は「優秀な人材の確保」ができることです。
外国では優秀な人材なのにも関わらず、家族や経済的な問題から、力を活かせていないという状況があります。
語学レベルでいえば日本人よりも遥かに高い外国人も多くいるわけです。
それに対して日本は受け入れることができる環境があるため、優秀な人材を確保することができるのです。
海外進出や新しい事業の拡大など、大きな戦力になるはずです。
メリット③:新しい刺激による、社内の活性化
外国人を採用するメリット3つ目は「新しい刺激による、社内の活性化」です。
外国人労働者を採用するということは、海外進出を本格的に始めていくことや、新規事業の開拓など社内でも、切磋琢磨しなければいけない雰囲気になります。
そのため、今まで以上に社員の人たちが主体的に行動するようになり、結果として社内の活性化に繋がるのです。
懸命に働く外国人人材の存在が、今いる社員の意識向上につながるのであれば、採用しない理由はないですよね。
社員の語学力や主体性の向上によって得られるメリットは、企業にとって重要になってきます。
3:採用前に注意しておくべき3つのポイント
続いては、採用前に注意しておくべきポイントについて解説していきます。
外国人採用をお考えの人事担当者は、以下の注意しておくべきポイントを理解しておくようにしましょう。
- 受け入れ体制を整えておく
- 在留資格を必ず確認
- 外国人労働者の日本語レベル基準を決める
やみくもに外国人の面接を行っても後々問題点が浮上してくるので、これらのポイントを抑えたうえで、行うようにしましょう。
では、それぞれ解説していきます。
ポイント①:受け入れ体制を整えておく
日本人の新卒・中途採用時と同じように、外国人労働者を受け入れる体制を整えておくことが必要です。
以下のように、体制を整えておくことでスムーズに外国人労働者が職場に馴染むことのできる環境をつくりだすことができます。
- 日本語教育はどうするのか
- 配属先はどう決めていくか
- どのような流れで業務を覚えさせていくか
- 住居はどうするか
異国での仕事は誰しも不安がつきものです。
それらを少しでも和らげるように体制を整えることが必要になり、行うことができれば自ずと外国人が主体的に行動するようにもなります。
ポイント②:在留資格を必ず確認
日本に滞在する外国人は、在留資格内の範囲でのみ仕事することが認められています。
そのため、採用する前に以下の資料を参考にしながら在留資格範囲の仕事内容を確認することが必要です。
- 在留カード
- パスポート面の上陸許可証印
- 外国人登録書
採用を決めたあとに確認してしまうと、不備があった際の処理作業が必要になってくるので、確認を怠らないようにしましょう。
ポイント③:外国人労働者の日本語レベル基準を決めておく
入社後の教育作業にも影響があるので、外国人労働者の日本語レベル基準を決めておくようにしましょう。
企業によって、長い目で見ているとこもあれば、即戦力を求めている場合もあるはずです。
外国人も日本語レベルはピンキリなので、自社ではどのくらいの基準から採用するか事前に決めておくべきです。
採用時に基準が低いまま採用し、実際働く際に日本語力が足りず周りにも本人にも負荷がかかり辞めてしまう・・・というのが一番最悪の事態です。
日本語教育の制度を社内で取り入れ教育するのか、採用前から一定の基準値を設けるのか、社内で話し合ってから採用基準を定めるようにしてください。
まとめ
本記事では外国人を採用するメリット、採用する前に確認すべきポイントをお伝えしてきました。
これからの時代は、外国人労働者と共に力を合わせて歩んでいかなければいけません。ぜひ本記事を採用のお力添えにしていただけると、幸いです。
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